2015/06/17
理事長便り
富丘会総会へのメッセージ
富丘会総会は、今回で第88回になります。縁起のいい8が二つですから、いい集まりになることでしょう。
今年の総会は、卒業30年目を迎える昭和61年(1986年)の卒業生が中心になり企画・実行されております。
この昭和61年は、エズラ・ヴォーゲルが"ジャパン・アズ・ナンバーワン -アメリカへの教訓"で、日本を持ち上げた時期であり、日本には自信が満ちていた時です。そしてこの年の卒業生は、バブルの世の中を経験し、その後のバブル崩壊の20年も経験した人たちです。それゆえか、今年のテーマは"Ya Ya (88) あの時代を忘れない"です。絶頂の時期有り、バブル崩壊の時期有り、また甘酸っぱい思い出があり、そんな中で私たちは生きているのだと思います。
今回の記念公演は、松本大さんです。インターネットが既存のビジネスを再構築していくだろうとの考えから起業をしたそうで、これからの時代に合った未来志向の金融を作っていこうと活躍している方です。20世紀のビジネス思考から、21世紀のビジネス思考への転換が求められている現在、適切な講演をしてくれることでしょう。
富丘会も、会員の大多数が平成の卒業生となり、20世紀の同窓会から、21世紀に生きて行ける同窓会に脱皮しなければなりません。この総会でも、いろいろな新しい試みがなされております。若手の参加を促すために、平成17年(2005年)卒業以降の方は、参加費が5,000円、大学・大学院の在校生は、3,000円としました。この若い会員が年齢差のある会員と名刺をたくさん交換し、新しい人間関係を作ることを期待したおります。と同時に、昭和の卒業生も是非若い会員と話し、年齢差が50歳あっても、共通した思いを見つけていただきたいと思います。
21世紀になり、企業の利益と社会の利益を一体化させて、共通の価値を追求するという経営が求められているようです。この企業(私益)と社会(公益)を結ぶ中間にあるのが、共益の活動である同窓会であるように思われます。富丘会の活動への参加が、会員の皆さんにとって新しい道になりますように期待いたします。
「総会で、一緒に話をして楽しかったよ」と感じていただき、今後の富丘会活動への参加につながることを祈ります。
最後になりましたが、昭和61年卒業の皆さん、皆さんのエネルギーで新しい総会ができます、いろいろとありがとうございます。
以上
2015年6月17日 梅 原 一 剛