2014/11/21
秋たけなわです
秋たけなわ紅葉・黄葉の時期になりました。
先日、留学生に「"こうよう"の山へ行ってみなさい」と話した次の週に、「山に行ったが紅葉はなかった」というのです。話を聞いてみると紅葉は仮名で"モミジ"とも書くので、モミジが赤くなっているのが "こうよう"と思ったようです。黄色や褐色に色づくのは "こうよう"とは思わなかったそうです。これも国際化の一面で、丁寧な説明が求められるということでしょう。
10月25日、第9回のホームカミングデーが常盤台のキャンパスで開催されました。今年は好天に恵まれ、キャンパス内の木々の中を歩くだけで心地よい雰囲気でした。
今年は、メイン講演とは別に、大学のグローバル化を後押ししようと富丘会がお手伝いして同窓生でもありタイの大蔵大臣であったThanong Bidayaさん(経済70年卒)とラオックス社長の羅怡文さん(経院96年卒)にご講演いただきました。Thanong Bidayaさんは、世界を舞台に活躍している温厚なジェントルマンらしい話しぶりで、世界の変化の方向を分析し、日本もデジタル時代に合わせ、かつ世界市場をターゲットに経済を組み立てていかないと世界の流れから取り残されることになりますよと話してくれました。一方、羅さんは、日本で海外旅行者のための免税店を経営している立場から、日本では優れた製品が実に安く売られていること、今後も訪日旅行者という市場とその拡大に合わせて注力して行くことを話してくれました。40歳そこそこの起業家らしく活き活きとした話しぶりでした。
ホームカミングデー当日、YNU校友会が設立され、設立総会が開催されました。現役の学生、卒業生、教職員を会員とする全学的な組織です。富丘会としてもYNU校友会を支援しながら一緒に協力して進んでいきたいと思っております。来年のホームカミングデーはYNU校友会が主催することになっております。
大学の図書館に設置された、社会に功績のあった同窓生を学生に知ってもらうための「プラウド文庫」に今年は富丘会として上野豊さん(高商37年卒)を推薦いたしました。上野さんは、1915年生まれの99歳、推薦を喜んで受けるとのお返事をいただきました。上野さんは横浜商工会議所の会頭をなさった横浜経済界の重鎮で、石油のメジャー・シェルの上層部と直接話のできる数少ない一人だそうで、趣味は油絵で神奈川文化賞を受賞されている文化人でもあります。なお、昨年は長州一二先生がプラウド文庫に選ばれています。
秋の夜長、選挙運動が始まる前に、静かに音楽でも聞きながら一献傾けたいものです。
以上
2014年11月21日: 梅 原 一 剛