横浜国立大学社会科学系同窓会

富丘会活動・報告

2012/11/20

第7回YNUビジネスプランコンテスト(略称YBC)総評

第7回YNUビジネスプランコンテスト(略称YBC)総評

                     審査委員長 下園剣矢(平5営)

去る10月27日(土)、ホームカミングデイで盛り上がるキャンパスの一角で第7回YNUビジネスプランコンテスト決勝戦が今年も活気ある中、成功裏に幕を下ろしました。

この場を借りまして大学関係者・実行委員・審査委員・富丘会の皆様、そして挑戦してくれた30チームの全ての学生の方々に厚く御礼申しあげます。
本当に有難うございました。
 今回の決勝戦の結果ですが、厳選な審査の結果下記の通りとなりました。1位2位は0.4ポイントの僅差でしたが、チーム名インキュベーターが凱歌を上げました。


◎優勝・起業家甲子園特別賞     インキュベーター   「C@ndy」   

 来日する特定の外国人向けの生活支援情報サービス     

◎準優勝  NO BORDER 「ヒールをHeal」

     ヒールを駅前の店舗に預け、女性の通勤を快適にするサービス     

◎3位   NGR(光陵高校)  「ドリンクスタジオ」

     神奈川県内の高校に「必要な量を購入できるドリンクサーバー+ガソリンス

タンドのような機械を設置する」サービス

◎<特別賞>

ソーシャルアントレプレナー賞(社会的貢献が高いプラン)  えりのすけ 「Casablanca」

     忘れ物の傘を回収し、企業広告を入れリメイクして安価に提供するサービス

MIP(目覚めの一撃プレゼン賞)   イソロイシン  「ShoColla」

     お店とお店のコラボ成立サポートと成立後のPRサービス  

フレッシャーズ賞  ぼっちゃん  「COOKIE'S」

     学生による料理教室


今回の総括ですが、全学部・全学年から35チーム(予選30チーム)過去最多の160名

がエントリーし、昨年と同じく何と1年生が全体の3割を占めており、決勝進出したフ

ァイナリスト6チームの内、こちらも1年生が1/3を占め、昨年同様に1年生大活躍の

会となりました。まさに大学全体(ALL YNU)のイベントとなりました。

今回は前回より下記5つの点がグレードアップいたしました。

①  ホームカミングデイの日に決勝戦を行ったことで、OBの観覧が増えました。

②  外部団体の総務省管轄の独立行政法人情報通信研究機構NICT(情報通信ベンチ

ャー支援センター)主催の「起業家甲子園」様とも提携し、特別審査員(日本ベンチャーキャピタル㈱のベンチャーキャピタリスト照沼様)が審査する「起業家甲子

園特別賞」を設け、受賞チームは来年の3月7日の起業家甲子園全国大会への横浜国大代表として出場権が与えられることになりました。

③  横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校と連携し、中高一貫教育が実施されている神奈川県立光陵高校の現役高校生もエントリーできるようになり、超高校級の

1チーム(NGR)がファイナリストに選出され、盛り上がりました。

④  優勝賞金が10万円から15万円に増額されました。

⑤  決勝パンフを作成することで決勝戦の演出が増しました。

3月7日に優勝したチームが起業家甲子園全国大会で他大学と雌雄を決することになりましたので、楽しみです。

今後レベルUPし起業するチームを後押しするためにも、欲を言えばきりがありませんが、来年以降の課題として、

①  「賞金の更なる増額(他大学のビジネスコンテスト優勝賞金は数十万円や海外大学のビジコンへの参加に伴う渡航費全額支給制度がある)による参加チーム数UP」

②「知財保護の観点(特許出願や秘密保持に関する合意締結)」

③「更なる協賛企業を募る」

④「工学部の参加チームを増やし技術系のプランを充実させる」

⑤「外国人留学生や外国人審査員も増やし国際化を図る」

等が挙げられます。

なお昨年から告知宣伝の一環として、大学センター試験前後を狙って1月10日から

25日までファイナリスト6チームを相模鉄道様のグリーンボックス号の中刷りに各

チームの写真入りでビジネスプラン内容が掲出されました。今回も全ファイナリスト6

チームが2013年1月12日~25日まで掲出予定です。

最後に今回も表彰式で、感動するシーンがありました。

表彰式で優勝・準優勝・3位のチームの中に、昨年以上に感極まって涙する学生が何人

もおりました。これは真剣に学生が臨んでいた証であるとともに、「何かをやり遂げた」

という安堵と達成感だったのでしょう。この若者達の涙はあらゆる意味で感動的なシー

ンでした。またチームのメンター(指導者)であるOBも決勝審査員でなくても駆けつけ、

観覧席から担当のメンティー(指導してもらう側)の学生達を見守っている姿も印象的

で、表彰式では自分のごとく喜んでいた姿も、忘れられません。

以上の通り今年も常盤台で繰り広げられた学生達の汗と涙の夏物語はこの秋に幕を下ろしました。また来年もどんな感動的なビジネスプラン・シーンを見ることができるのでしょうか。楽しみで仕方がありません。

(ビジネスプランコンテストの状況は12月発行の富丘会報147号でもレポート致します。)

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