第6回 富丘会会員の為の講演・交流会開催 2017年10月
本文
第6回「富丘会会員のための講演・交流会」 日時:10月4日(水)18:30~ 場所:京橋 相互館110タワー Alice aqua garden Tokyo Ginza 講師:菅原崇氏(弁護士) 今回で6回目を数える「講演・交流会」が開催されましたので、そのレポートをお届けします。
この会は富丘会会員の6割以上が在住するこの首都圏で、特に平成以降の卒業生に対して、富丘会の認知率の向上を図る目的で、3年前から2月・10月の定期開催を実行して来ました。 内容は各界で活躍されている企業人を中心に講師(同窓を問わず)を招き、約1時間の講演を拝聴したのち、立食パーティ形式で縦横の交流をすることにより、同窓生同士のネットワーク作りを助成すると言うものです。 さて今回は本学の法科大学院を卒業され、現在弁護士として活躍されている、菅原弁護士をお迎えしての交流会となりました。
同氏は元々目標を高く持ち、そこに向かって努力邁進をするという、バイタリティ溢れる人柄でした。理系学生であった大学在学中に、就職のために公的資格をとるという目的を立てて、取った資格は20! 旅行好きが嵩じて渡米すること80回!(社会人時代含む) スキー好きが嵩じて雪山にこもること毎年60日!等々、大変テンションの高い学生時代を過ごされました。 そしてバブル崩壊後の就職氷河期に、大学を首席で卒業。超難関の入社試験を「将来ここの社長になります!!」を公約として突破。順風満帆の社会人生活をスタートさせますが、交通事故の不幸が訪れます。必死のリハビリもかなわず全身麻痺となり、車椅子の生活が始まりました。会社の休職期間も満了し退職を余儀なくされます。 でもそこは持ち前のポジティブシンキングで、「頭はまだ働く!」、弁護士を目指そう!と本学の法科大学院に入学されます。
生まれて初めて見る六法全書を付き添いの方にめくってもらい、音声入力による勉強がスタートします。大学院の仲間や卒業生の力を借りながら学力は着実にアップしていきます。 ところが大きな壁が待っていました。日本ではそれまで音声入力による司法試験の実施例が無かったのです。法務省に掛け合うも「前例無し。」で取り合ってもらえない中、そこは不撓不屈の精神で、予備試験の受験を何とか音声入力で実施してもらうと言う切り口で、まさに「前例」を作り、それを盾に本試験の音声入力実施にこぎつけ、そして一発合格と言う快挙を成し遂げられました。 詳細はここに載せることはできませんが、「一度掲げた目標は何としてもやりきる!」 壮絶な人間ドラマの連続のお話でした。当日の聴衆全員が大きな感銘と勇気をもらえた事は言うまでもありません。
長谷部学長のご挨拶と乾杯の発声により交流会が始まりました。(長谷部学長はほぼ毎回ご参加いただき、交流会にも最後までお付き合い下さいます。) 約60名の若手のビジネスパーソンを中心に、今回は法科大学院の卒業生(全員が弁護士)と現役院生約10名にもご参加いただき、皆で本年9月の司法試験合格者を祝いました。大学からは学長を含め4名の教授陣と現役の学生10名というOB会ならではの多くの職種や立場の方々が交流し合い、そして反応し合うという、普通の異業種交流会には見られない盛り上がりでした。それぞれが新しい出会いとネットワークを持ち帰られた事と思います。次回の2月の再会を期してのお開きとなりました。
|