「世代を超えて」若手OBインタビュー Vol.2
「世代を超えて」 若手OBインタビュー
このコーナーは、『富丘会報』でスタートした若手OBインタビュー企画です。インタビューの企画から
原稿の執筆まで、現役学生の方にお願いしています、若手OBの皆さんに、学生時代や社会人になる時期
をどのように過ごし、社会人となった今、何を感じているのか、現役学生の目線に合わせてお話しいた
だきました。読んだ皆さんの心に残る言葉があったなら、幸いです。
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Vol.2 飛鳥井 祐貴 さん(社会人2年目)
略歴
2020年3月 横浜国立大学 経営学部経営学科 卒業
谷地ゼミ
2020年4月 大手コンサルティング会社入社
――飛鳥井さんのプロフィールを教えてください。
2020年に経営学部経営学科を卒業して、社会人2年目をやっています。現在は大手コンサル会社で働い
ています。趣味はお酒を飲むこと、野球をずっとやっていたので野球、あと社会人になってからゴルフ
に目覚めまして、仕事を上がってから打ちっ放しに行ったりしています。
――大学1~2年生のころどんな生活をしていたのか教えてください。
出身が関東じゃないので、下宿して一人暮らしを始めて、解き放たれたように遊んでいました。ちゃん
と単位は取っていたんですけど、授業にはあまりしっかり出ていませんでした。サークルは、ビジネスサ
ークルNoNに所属していました。一つ上の先輩に尊敬する人がいたのですが、その人にビジネスのイロハ
を教えてもらって、面白いなと感じたからです。その中でモノを売るための仕組み、マーケティングに興
味を持ったのが1年の秋くらいだったかと思います。
大学1年生の冬から、大学4年の終わりまで渋谷にあったスタートアップ企業でインターンをしていまし
たので、2年生のころもインターン中心みたいな生活をしていました。
あと、経営学部は2年生の後半からゼミが始まるんですけど、経営学部の中でも少し変わった人が多い
ゼミに入って(笑)、ビジネスについて勉強していました。ビジネスと遊びをガッツリやっていた2年間で
したね。
――ビジネスサークルNoN やインターン先で何をやっていたかを教えてください。
NoN ではトップに立って仕切るみたいなことが多かったので、企画を立ち上げるたびに自分が先頭に立
ってマネジメントしたり、協力してくれるところとの折衝だったりをしていました。あと、途中から代表
をやっていたので、メンバーのマネジメントや企画の管理をやっていたりしました。
インターンではWEBマーケをずっとやっていました。自社のサービスに関連する記事を書き、そこから自
社のサービスの利用につなげていくということをしていま
した。
――1~2年生のころの思い出、心に残っていることなどあれば教えてください。
僕は岐阜から出てきたんですけど、地方にはいないような人に、ビジネスの仕方だったり、そもそもの
生き方だったりを教えてもらったことが印象に残っています。サークルにもインターン先にも癖の強い人
が多く、そのような人に囲まれて生きるのが楽しかったなと思います。
――飛鳥井さんが1年生、2年生の時にやっていてよかったと思ったことや、逆にやらなくて後悔したこと
などはありますか?
基礎的な授業、例えば会計とかマーケティングとか、ビジネスの基本を1~2年で学んでおいたことは
良かったと思いました。こういう知識は今の仕事に直結しています。
後悔したことは、海外旅行に行くなど、まったく違う文化の人と関わることをしなかったことです。知
見を広めるためにも、いろんな人と関わることはやっておいた方がよかったなと思っています。
――客観的にみた横国生の特徴を教えてください。
横国生に通ずるところなのですが、根が真面目な人が多いので、やることを最後までやり通せる人が多
いと思います。社会に出てから、上司や組織が求める期待値をちゃんとクリアして、成果を出せる人が多
いと同期や横国の友達を見ていて思います。
一方で表裏一体というか、とがった人間とかズバ抜けてカリスマ性を持った人はあまりいないのかなと
思います。横国出身の先輩の話を聞くと、仕事自体はそつなくこなしていてレベル高いよね、って言われ
ていることが多い一方、幹部とかになると横国出身の人ってあまりいないんです。マネジメント力とかカ
リスマ性を持った人が少ないと思います。真面目さと表裏一体な部分が多いので何とも言えないのですが。
――3~4年生のときはどんな生活をしていましたか?
就活を3年の夏からやっていました。僕はサマーインターンはズタボロで、メンタルも相当ヤバかったん
ですが、秋以降少しずつ調子が上がっていって、出したところは大体面接まで通る、といった感じでそこま
でストレスなく行くことができました。
3年生の1月の時点でコンサルティング会社3社くらいから内定をもらっていたので、その後はある程度行
きたいところだけエントリーしていました。
――サマーインターンがズタボロだったところから、どのようなことをして調子が上がっていったのですか?
ES や面接で伝えた内容自体はあまり変わらないのですが、どう話すか、自分をどう見せるかは大きく変わ
ったところです。横国生は真面目なので、伝え方もありきたりになりがちなのですが、就活において一番大
事なのはインパクトなので、この会社に必要だな、と思われるように話せるようにした方がいいなと思いま
した。
――就活の軸を教えてください。
地方出身の人間で、どっちかといえば、地方に対して何かインパクトを与えられる仕事をしたいと思って
いたので、就活のときにも、「グローバルよりローカルです」とよく伝えていました。自分自身がリーダー
となってバリバリ仕切っていくことにわりとやりがいを感じられるので、「いかに自分が主導権を取って主
体的に行動できる場所か」を基準にしていたと思います。
――就活時にやっておいたほうが良かったことや、身につけておくべきスキルを教えてください。
やっておいた方が良かったことはTOEIC ですね。英語の点数が足りなくて落とされた企業がありました。
後は食わず嫌いしなければよかったということです。今思えば自分は広告代理店に行きたかったなと思うん
ですが、ギラついてそうで合わなさそうだな、とか先入観で捨てていたので、しっかり調べるべきだったな
と思います。
――飛鳥井さんが働く上でどんなことに気を付けているか教えてください。
最初のうちは、どんな小さなことでも、できることを探して確実にこなしていくことですね。そうすれば
スキルも身につくし、周りの信頼も得られていく。それを積み重ねていけば自分の意見もある程度通るよう
になっていきますので、やりたいことを口に出して、積極的に手を挙げる。そうしたスタンスが大事だと思
います。
聞き手:経済学部3年 山本優花さん 経済学部2年 森若菜さん(大学サークル「横国NaviGATE」)
執筆:山本優花さん
『富丘会報』167号(2021年秋号)掲載
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